初めての母としての喜びと挑戦
■妊娠と期待 – 新たな人生の始まり
妊娠は私にとって決して忘れることのない素敵な旅でした。ゴールでありスタートである出産という未知の未来へのワクワク感はどんな言葉でも言い表せないほどでした。喜びと不安が入り混じった妊娠期間は、感情の起伏がとても大きかったです。初めてのつわりが出てきたのは妊娠3ヶ月の頃。
食べることが大好きだったのに突然食欲が落ち、1ヶ月で体重は4キロ減。また、私の場合は寝ていても起きていても食べても食べていなくても、何をしていても気持ちが悪い。。。昼間は仕事で気が紛れるのですが、特に夜中は時計の針が進むのが遅く感じて寝るというのが本当に苦痛でした。寝ても2,3時間で目が覚める。今思えば、授乳間隔と同じくらいだから妊娠中からそのサイクルを娘がおなかの中から教えてくれていたのかなと思います^^始めは1ヶ月に1回の妊婦健診。
この頃はつわりはあるもののおなかが大きくなっているわけでもないし胎動を感じるわけでもない。娘が元気でいてくれているのか日常的に確認する術もなく、不安で不安で仕方がありませんでした。また、流産しやすいのもこの時期だそうで妊娠期間中最も心身ともにつらい時期でした。
流産していてもつわりが出ていることもあるとか、ネットですぐに情報が得られてしまうからこそマイナスな考えに陥っていたように思います。そして妊娠半年を迎えたあたりで、やっとつわりが落ち着いてきて初の胎動も感じました。年末の夜、急におなかが私の意識とは関係なくピクピク動いたんです。おなかの中の赤ちゃんが動く感触や妊婦健診を重ねるごとにどんどん大きくなって可愛らしい人の形をモニターで見る時間は本当に愛おしかったし何よりも嬉しかったです。
性別が分かったのは妊娠8ヶ月の頃。いつも妊婦健診で背中を見せていたり脚をクロスさせていたりしていた娘だったのでこのころまで性別は判らなかったんです。娘は今も恥ずかしがり屋なところがあるので娘らしいなと今思い返しても微笑ましいです。
そういえば、私が通院していた産婦人科の先生や産院のアットホームな雰囲気が私はとても好きでした。ただ、コロナ禍だったため主人と同室で超音波検査中のモニターを見れなかったのだけは少し心残りです。一緒にあの場で空気感をシェアしたかった!
■準備と期待 – 出産の日が近づく
出産日が近づくにつれどんどん期待が高まりました。最後の妊婦健診で子宮頚管距離が若干短めとのこと。これは早産のリスクがあるそうです。それを念頭に置きつつ初めての出産準備。身内や友達、ネットの情報を頼りに主人と一緒に陣痛バッグや出産バッグの準備を整えました。一般的には陣痛時の飲み物は水やお茶、スポーツドリンクなんだそうです。私はお茶や水が嫌いだったので飲み物は大好きな炭酸を準備しておきました。ここはほかの妊婦さんと違うところかも。妊娠9ヶ月の時でした。
■陣痛とサポート – 出産の闘い
妊娠37週と1日目の夜10時半過ぎ、生理痛のような重たくてズーンとする痛みが襲ってきました。まだ予定日よりも3週間ほど早いのもあり陣痛の一種である前駆陣痛だと思っていました。陣痛には前駆陣痛と本陣痛があるそうで、前者は必ずしも出産の日にあるわけではなく、何週間か前にあることもしばしば。後者は生理痛をもっと重くしたような感じで我慢できないくらい痛いという情報をネットと友人から教えてもらっていたこともあってこれは前駆陣痛なんだなと。しかし、日が変わって午前2時半ごろにトイレに行くと出血。その後、痛みが不規則に重かったり軽かったりを繰り返し、間隔を測定すると平均して4分半。これは本陣痛だと主人に伝え、出産予定の病院へ連絡。
その後、アパートの4階から何度も休憩しつつ最後は主人に抱えられながら1階まで降りて車へ乗り込み病院まで送ってもらいました。その間は痛みが強すぎて眉間に力が入り、目も開けられませんでした。病院到着後も自力で立つことは不可能だったので主人に車椅子看護師さんを呼んできてもらい車椅子で病院内へ運んでもらいました。その後も自分の名前もまともに書けないくらい程手に力が入らず、痛みとの闘いです。
陣痛間隔が短くなっていくのが自分でもよく分かりましたが痛いときにいきむため、その瞬間は腰も割れそうに痛かったです。病院に到着したのが午前3時半ごろ。そこからどんどん強くなっていく痛み。私はずっと叫んでいました。人生で一番声を出し続け、自分の声で耳がおかしくなりそうでしたし、喉も痛かったですが、そんなことよりも今まで感じたことのない下腹部の痛みに打ち勝つのに必死でした。分娩中の私は助産師さん、看護師さんの声かけを聞く余裕はなく、痛みに耐えるのに必死。これに耐えられたのはおなかの中の娘も頑張ってるから私も頑張らないとという母の意地でした。コロナ禍だったため、主人は立ち会うことが出来なかったのですが、もし近くにいたら私が集中できなかったと思うので立ち合い出産ではなくて良かったなと今振り返ると思います。自分自身と娘に頑張れ頑張れと叫びながらの分娩でした。
■新しい命 – 出産の瞬間
そして、長いようで短かった出産の瞬間がやってきました。病院に着いてから約2時間後、可愛らしい鳴き声とともに無事に小さくてかわいい女の子を出産することができました。超音波検査でしか見たことのなかった娘を目の前にしてほんとうに愛しかったしさっきまでの痛みなんか忘れて笑顔がこぼれていました。新生児と初対面した瞬間、彼女の小さな手を握り、初めての母親としての新たな旅が始まりました。
■育児の挑戦 – 新たな母親の役割
新しい生活が始まると同時に、新たな挑戦も待っていました。赤ちゃんのお世話や育児は、予想以上にエネルギーと忍耐を必要としました。夜中の授乳やおむつ替え、赤ちゃんの泣き声に戸惑いつつも、母としての愛情が私を支えました。昼夜関係ない新生児。私は日々、新たなスキルを身につけ、赤ちゃんの成長に貢献できることを楽しんでいました。
■成長と学び – 赤ちゃんの発達
母親としての役割は、ただ赤ちゃんの世話をするだけでなく、彼女の成長と発達をサポートすることでもあります。知識を得るために本やオンライン情報を頼りにし、友人や家族に助言を求めることが日常の一部となりました。初めての瞬間を一緒に体験し、それが毎日思い出や経験として積み重なっていくのが私にとって何よりも貴重でした。
■喜びと経験 – 赤ちゃんの成長
母親としての喜びも経験しました。赤ちゃんの微笑みや成長の瞬間は、何よりも素晴らしい報酬です。初めての微笑み、寝返り、言葉、その他の初めてのステップ、それらすべてを共有できることは、私にとって最高の瞬間でした。赤ちゃんの成長を目の当たりにし、時には迷うともありますが、着実に母親としての自信が育まれました。
■成長 – 初めての母としての旅
さまざまな感情と挑戦が交互に訪れた初めての母としての日々。それでも、この経験は私を成長させ、愛情や忍耐、幸せをもたらしてくれました。2022年5月に出産して以来、私の人生は大きく変わりましたが、それは素晴らしい変化であり、愛しい気持ちでいっぱいです。この新たな母親という役割に取り組むことで、私は母親としての自己発見の旅に出発しました。未知の未来に期待と感謝を胸に、母親としての役割を充実させていくことを楽しみにしています。2022年5月、私の初めての出産体験は一生の宝物となりました。